EMMA検査とは?
この検査では、子宮内膜から特に多く検出される、細菌10種類ほどの割合を調べることができます。
子宮内膜の細菌叢の異常(乳酸桿菌の比率が低い、あるいはバランスが悪い、または病原菌が存在する)がある場合は、抗生剤や乳酸菌(プロバイオティクス)のサプリメントを処方します。
子宮内膜の細菌環境と着床率は大きく関係しており、乳酸菌が90%以上の場合は着床率が高くなると言われています。
EMMA検査で検出される主な菌は以下の通りです。
Lactobacillus | ラクトバチルス属 | 乳酸桿菌の一種 (プロバイオティクス・乳酸菌飲料に含まれる) |
Escherichia | エシェリヒア属 | 大陽菌(Escherichiacoli)など |
Klebsiella | クレブシエラ属 | 肺炎桿菌(Klebsielapneumoniae)など |
Stregtococcus | ストレプトコッカス属 | GBSを含む連鎖球菌など |
Staphylococcus | スタフィロコッカス属 | 黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌(CNS)など |
Enterococcus | エンテロコッカス属 | 腸球菌など |
Haemophilus | ヘモフィルス風 | インフルエンザ菌など。 軟性下疳の原因菌(Haemophilusducreyi)を含む |
Bifidobacterium | ビフィドバクテリウム属 | 乳酸桿菌の一種 |
Gardnerella | ガルドネラ属/ガードネラ属 | 細菌性腔症の原因の一つ |
Corynebacterium | コリネバクテリウム属 | 腸内の常在菌 |
Propionibacterium | プロビオニパクテリウム | グラム陽性偏性嫌気性桿菌 |
Parvimonas | バルビモナス屑 | グラム陽性偏性嫌気性球菌群 |
Prevotella | プレボテラ属 | グラム陰性偏性嫌気性桿菌 |
Atopobium | アトポビウム履 | 乳酸桿菌の一種 |
Flavobacterium | フラボバクテリウム属 | 黄色色素産生菌、グラム陰性好気性桿菌 |
Anaerococcus | アナエロコッカス属 | グラム陽性偏性嫌気性球菌群 |
Exiguobacterium | エキシグオバクテリウム風 | グラム陽性桿菌。過酷な環境でも分布可能 |
Megasphaera | メガスファエラ属 | グラム陽性偏性嫌気性球菌群 |
Gemmata | ゲンマタ属 | グラム陰性菌 |
Sneathia | スネチア属 | グラム陰性嫌気性球桿菌 |
こんな方にお勧めです
・子宮内膜の状態を知りたい方
・子宮内の環境を改善し、着床率・妊娠率を高めたい方
・着床できなかった経験がある⽅
・子宮内膜炎の疑いがある方
(EMMA検査には、ALICE検査が含まれています)
検査方法
麻酔の必要はありません。
細く柔らかい器具を膣から子宮内に挿入し、子宮内膜の細胞を採取します。
検査費用
787米ドル
*費用は当日の為替レートにより多少の変動があります。