11、それは私たちの約束です
当院では、35歳以下のタイミングで11個の成熟卵子を凍結しておけば、90%の確率で将来一人の赤ちゃんを迎えていただけます。この約束を支えるのは、当院の確かな医療技術と卵子をお預かりするにあたっての覚悟と責任、将来母になることを夢見る全ての女性の支えとなれるよう、尽力しています。
Stork11 台北院
コウノトリ生殖医療センターは新竹市で開業し18年になります。東門街でのクリニック創業から現在の忠孝路のコウノトリビル「生命之樹」に至るまで、子供を望み温かく幸せな家庭を夢見る何万組ものご夫婦の願いを、国内外に渡り叶えてきました。近年の海外からの医療需要増加に伴い、海外および台湾北部のお客様により便利で親しみやすい生殖医療サービスを提供するため、2018年、台北市大直区にSTORK 11台北院を設立しました。
Stork11台北院は、大直にある豊匯地区に位置し、周囲には多様な植物が緻密に配置され、四季の移り変わりに応じ様々な風貌を呈します。
特殊な曲線を用いた設計を用いたビルの外観からは、繊細で優雅な工芸技術が感じられます。台北院は医療施設であるだけではなく、妊娠を通し引き継がれる生命の温かみを伝える場所でありたいと考えています。建築デザイナーの唐漢中は、「核Core」の概念に発想を得て、フロント・ロビー・共有展覧スペースなどを独立した空間として設計を行い、それぞれの積み重ねによる躍動感を表現しました。また新竹院に続き芸術と人文科学を重視したアートギャラリー風の院内は、小型の「奈良美智」美術館さながらです。系列アートギャラリーで保有する奈良美智の作品の展示とともに、DNAや卵胞などの関連するテーマを抽象的に細部に取り入れた屋内設計が、温かみと芸術性のある空間で来院者が心地よく穏やかに過ごせる空間を作り出しています。
入口
入口横の展示コーナー、右側に展示されているのは、日本の芸術家村上隆の作品「In the Heart's eye, a universe」、精悍な目と意思の強い表情は英知と自信にあふれ、当院スタッフへの期待を表します。
左側に展示されるのは「Eye Patch」、強烈な個性で美術界に影響を与える奈良美智の作品、彼の作品のトレードマークは、狡猾で邪悪な様子の吊り上がった目と大きな頭の少女です。少女の閉じた目は、本当に大切なものは目では見えないことを象徴しています。慎重に経験を重ね、細部にわたる検討を行ってこそ、答えは見つかるのです。
フロントホール
フロントに進むと、地面に浮かぶ二つの雲が目に入ります。雲は、全ての方に便利に当院を知っていただくため、当院が国際的に展開するクラウドサービスを表します。また、アジア有数の生殖医療センターとなるため、台湾から世界に羽ばたくコウノトリチームの夢も表しています。
ホールの壁には、「Life is Only One」の文字が写された、奈良美智による陶芸作品が展示されています。たった一度の人生を大切に生きる。初心に戻り心を込めて生きる大切さを改めて思い出させる作品です。
森ガール・カフェ
2階のホールからテラススペースへ進むと、壁一面を覆う緑の植物と、二つの美しい胚盤胞が目に入ります。これはフィリピンの芸術家RAVI SINGHが当院のために制作した大型立体彫刻「抱擁」です。二人もしくは三人が抱き合う様子を表し、二人の抱擁は夫婦の愛を、三人の抱擁は子供を迎えた後の家族愛を象徴しています。それは当院の一貫した矜持、「一つの健康な胚盤胞を得たら、健康な赤ちゃんを迎えていただく」という強い思いも表します。柔らかく暖かな日差しのもと、そよ風に吹かれるカフェテラスのような空間で、子供を望む道を進み当院へ辿り着いた全ての方に、ストレスを減らし「家庭」の温もりを感じていただきたいと考えています。
個別カウンセリングスペース
個別カウンセリングスペースは、仕切りに黒い曇りガラスを使用することで、プライバシーを確保するとともに、自然光を取り入れた、柔らかく温かみある空間となっています。落ち着きあるグレー基調のファブリックソファーと木目調のテーブルが、我が家のリビングにいるかのような居心地の良さを演出します。
培養室
Stork 11台北院の培養室は、大型ガラスで仕切られたガラス張りの空間で、開放感を増すと共に、培養士の作業をする様子、受精培養を行う緊張感、培養士の技術により卵子と精子が出合い無数の小さな命が誕生する様子を見ることができます。培養室には一かけらの汚れも許されません。貴重な生殖細胞が最善の環境で育つことができるよう、埃、微生物、浮遊粒子、揮発性化学ガスなど空気中に存在するあらゆる汚染源を排除し、スタッフも規則に沿った手順を経て入室し、コントロールが行われています。