台湾で卵子提供 30歳早期閉経でも夢が叶う

私の隣でぐっすり眠るあなたに伝えたいこと: 大切なあなたへ。たった1つの細胞がママのものでないというだけで、そのほかの何億何万という細胞は全てママからあなたへの贈り物。愛するあなたが健康で、幸せいっぱいに育ってほしいと思っています。

2022-03-03

台湾で卵子提供 30歳早期閉経でも夢が叶う

36歳を迎えた私。6年という月日を経て、ついに可愛い我が子を抱くことができました。私の隣で眠る我が子の姿を見守りながら、これまでのつらい道のりについてここに記録をして、その過去に別れを告げようと思います。

30歳で卵巣機能衰退に直面し、卵子提供を考えるように

30歳で卵巣機能衰退が判明。当時のAMHはたったの0.06、まさに青天の霹靂、絶望感に打ちのめされそうでした。すぐには受け入れることも、信じることもできず、時間をかけ、その状況と向き合うことができるようになりました。そして、とにかく全国各地の医療機関をたずね、2年にわたる漢方薬服用、鍼灸治療などを試しました。それからは体外受精を試みること2年。既に卵巣機能が衰えていたため、採卵は難航。良質な卵子を得ることは更に困難を極めました。私は幸いにも1個の卵子を得ることができ、移植にも成功したのですが、妊娠28週を迎えたころ、赤ちゃんに染色体異常が見られることが分かり、出産を諦めるしかありませんでした。
流産手術後、卵巣機能の衰退は更に進み、これ以上自分の身体と体力を苦しめることはしたくない、そうする余裕もなくなり、一度はもう諦めよう、二人だけの人生も悪くないな、などと思っていたのですが、周りの友人が出産していく姿をみて、自分の気持ちに嘘をつけなくなりました。やっぱり私も子どもがほしい、子供のいる人生を歩みたいと思ったのです。そして最後に卵子提供を受けるという決断をしました。
私の住む中国では卵子提供を受けることは法律で禁止されています。しかし、国外では合法です。闇市で卵子提供を受けたという知り合いもいます。闇市で卵子提供を受けるのは手っ取り早い方法ではあるものの、厳格な管理下で行われず、なんの責任も負わないような卵子提供には不安を覚え、そこで治療を受けることにはずっと迷いがありました。
 

卵子提供が合法である台湾 海を渡ってコウノトリへ。

その後、台湾では合法的に卵子提供を受けることができると知ったのです。色々調べ、同じく不妊症に悩む知り合いの勧めもあり、台湾のコウノトリ生殖医療センターで卵子提供を受けることにしました。2018年からコウノトリとのやりとりや、治療に向けての準備を始めました。台湾へ渡り、初診を受け、そこから1か月ほどでドナーとのマッチングが完了したとの連絡がありました。

マッチングまでの時間は迅速かつ効率的でした。その次には、ERA検査を行い、自分の着床の窓が標準的とされる120時間ではないことが分かりました。そして、移植への準備に入り、移植時には血栓の数値を経過観察したところ、Dダイマーが高めであることがわかり、ヘパリン注射の使用を始めました。自分でヘパリン注射を打たなくてはならないのは辛かったですが、スムーズに治療を進めるため、お腹の赤ちゃんのためなら、どんなことも頑張れました。

 

ビザ申請、公証、航空券の手配、事前の検査、マッチング、移植期間の検査、ERA検査、移植、一年ちょっとの短い期間で、子どもを生みたいという夢を叶えることができました。
コウノトリ生殖医療センターと中国の医療機関での治療経験は全く別物でした。中国の病院は患者も多く、待ち時間も長いですし、そして騒がしかったです。一方でコウノトリ生殖医療センターはそうした医療機関らしさがなく、医師、看護師、カスタマーサービスから環境にいたるまで、圧迫感を感じることなく、リラックスできる場所でした。また、合法な医療機関であり、一人のドナーの卵子は、一組の夫婦にのみにしか提供されないことや、ドナーは厳格な事前検査、面接や四親等審査を経て選ばれ、健康であることが確認できる点も重要なポイントでした。


私の隣でぐっすり眠るあなたに伝えたいこと:

大切なあなたへ。たった1つの細胞がママのものでないというだけで、そのほかの何億何万という細胞は全てママからあなたへの贈り物。
愛するあなたが健康で、幸せいっぱいに育ってほしいと思っています。
  

6年という月日を経て、やっと子どもを持ちたいという夢をかなえることができました。諦めなかった自分自身に感謝するとともに、コウノトリ生殖医療センターの医師、スタッフの皆さんに感謝を伝えたいです。

コメント

  1. 自身の卵巣機能衰退という現実に直面してから、妊活の末にやっと授かった命も妊娠28週にして染色体異常により諦めることしかできなかったー。こうしたつらい経験を経ても諦めずに頑張れたのは、それは彼女の子どもを持ちたいという強い信念あってこそ。その想いが彼女を勇気づけ、卵子提供を受けることにきめたのでしょう。台湾においては、卵子提供は合法な医療行為であり、コウノトリ生殖医療センターで安心して治療をお受けいただき、ついに夢をかなえていただくことができました。
  2. コウノトリには2つの哲学「できるだけ早く(儘快)」、「たのしく(愉快)」があり、ご負担の少ない治療プランにより、できるだけ早くお子様を抱いて家に帰っていただきたいと考えています。初診からマッチングまでは最短わずか1か月、IVF3+を行うことで、移植前に胚盤胞の染色体の状態を確認、ERA検査によって移植に適した正確な時間を特定、また免疫機能の検査と治療を併せて行うことで、成功率を最大限に高めます。
  3. 患者さまの治療結果:

*実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。