男性でも年が上がると、体外受精の結果に影響する？　

現代では女性の意識が高まり、女性の教育水準が向上するにつれて、学業や仕事が大部分の時間を占めるようになっています。年齢が上がり、子どもを望むようになったときに、卵子の数が底をつき始めていることに気づき、卵子提供による出産を選ばざるを得ないケースもあります。それでは、男性は年齢が上がっても安心していられるのでしょうか？

現代では女性の意識が高まり、女性の教育水準が向上するにつれて、学業や仕事が大部分の時間を占めるようになっています。年齢が上がり、子どもを望むようになったときに、卵子の数が底をつき始めていることに気づき、卵子提供による出産を選ばざるを得ないケースもあります。それでは、男性は年齢が上がっても安心していられるのでしょうか？

2023年に『Journal of Clinical Medicine』に発表されたある論文では、この問題について深く検討されています。研究結果によると、卵子提供周期において年齢の高い父親は新生児の健康状態に影響を与えないことが示されています。

文献は、スペインのIVIRMA生殖センターで2008年1月から2020年3月までに行われた16,268件の卵子提供（卵子提供による体外受精）周期の結果を遡って統計されたもので、父親の年齢に基づき30歳以下（n=204）、31〜40歳（n=5752）、40歳以上（n=10312）の3つのグループに分けられました。各夫婦の初産の出産データおよび出産結果を回顧的に集計し、産科分析としては、帝王切開または自然分娩、早産（<37週）、早期破水が含まれています。妊婦の項目には、妊娠糖尿病、貧血、高血圧、子癇症も含まれます。さらに、新生児の妊娠期間、性別、体重（出生時体重が2500g未満の場合は低出生体重と定義）、身長、頭囲、アプガースコア（出産直後の新生児の健康状態を表す指数、および判定方法。1、5、10分後）、および新生児集中治療室への入室割合も評価されました（下表参照）。




結果：

しかし、著者らはこれらの発見が短期および長期の影響を確定するために、さらなる研究が必要であることも指摘しています。また、高齢の父親が生殖結果に与える影響や、観察された関連分子メカニズムをより明確に解明するための研究も求められています。

＊「周産期（囲産期）」とは、妊娠28週から産後1週間までの期間を指します。
 

＊実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。