採卵手術について
体外受精、卵子凍結、または卵子提供(提供するドナーとして)を行う際に必ず行う過程の一つが「採卵手術」です。では採卵手術はどのように行われるのでしょうか?手術後に副作用はあるのでしょうか?また、どのような注意事項があるのでしょうか?
2020-06-12
手術直前、点滴による静脈麻酔を行います。眠りにつくのと同じで痛みは感じません!
麻酔後、医師は経腟超音波をあてながら卵胞の位置を確認します。膣から卵巣へ採卵針を刺し卵胞液を回収した後、培養士が速やかに顕微鏡で卵子を探します。
手術後の傷は針穴と同じくらいの大きさなので、縫う必要はありません。
手術は10~15分ほどで終了します。
麻酔から覚め意識がはっきりした後、特に不調を感じなければお帰りいただけます。
入院の必要はありません。
手術後の副作用としてお腹の張り、口の渇き、尿の減少、吐き気、呼吸が早くなるなど、5%以下の確率で重度の卵巣(OHSS)が発生する可能性があります。もし万一このような症状が現れた場合は、速やかに当院もしくはお近くの医療機関(産婦人科医がいる)を受診してください。
術後3日以内の少量の出血は正常です。次の月経が始まるまでは性行為や激しい運動は控えてください:卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生リスクを下げるため、術後は毎日2000cc以上の水分を十分に摂取してください。
採卵手術は思っているほど怖くも、難しくもないと思いませんか?
*実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。