免疫の犯人を探し出せ 着床期救命!胚盤胞救出大作戦

反復着床不全、習慣性流産は免疫によるものに違いない?免疫ママとは?免疫による攻撃を受けても胚を救い出すことはできる?

2022-11-28

免疫の犯人を探し出せ 着床期救命!胚盤胞救出大作戦

反復着床不全、習慣性流産の原因は免疫によるものに違いない?


まずは子宮・卵管・ホルモンが正常かを確認します。そして正確な時間(ERA検査結果に基づく)に正常胚(PGT-A/PGS検査で確認)を移植し、もし妊娠に至らなかったら免疫に問題がある可能性が高いでしょう。

どれか一つに当てはまると、免疫ママ予備軍となります:妊活2年、流産の経験が2回、2度の移植失敗。
当院では「基本/ハイレベル免疫検査」の実施をご案内しています。

当院の移植戦略は「1度目の移植」では3回の採血確認を行うことで(多数の日本の患者様は2回)、免疫に関するデータを収集し犯人を特定、あわせて基本的な免疫薬剤を使用することで、半数以上の方が1度目の移植で成功されています。もし妊娠に至らなかった場合「2度目の移植」ではバイオ薬剤を使用することにより通常8割以上の方が成功、そのまま当院を卒業されます。残りの1割にあたる方は、繰り返し薬剤などの調整をが必要となり、私たちが発案した「着床期救命理論」により胚の成長をサポートしていきます。

着床期救命とはどんなものでしょう。
移植後、不安定な状態である胚盤胞を2~7日ごとに経過観察を行い、もし「発育速度に遅れが見られる場合」にはただちにサポートを行います。
その現在の救出成功率は5割を超えています。

実際のケースを見てみましょう(カルテ番号:577*4):
30歳から3年間妊娠を試みるも成功せず、他院での体外受精治療も3度失敗、様々なクリニッを経て当院での治療を開始されました。当院で行った、正確なタイミングと正常胚による一度目の移植では「浅い着床」という結果だったものの、反復着床不全の原因は「抗リン脂質抗体症候群」であることが判明しました。



なぜ、浅い着床となるのでしょうか。通常、免疫による攻撃を受けると、胚は成長出来なくなってしまいます。



2回目の移植では原因に応じた薬剤を調整することで、見事無事に元気なお子様を出産されました!



14年もの月日をかけ、やっと生殖免疫学の9割が分かってきました。生殖免疫学は体外受精における、「最後の1マイル」です!



免疫ママは存在する?それとも裸の王様?
体外受精治療の失敗は必ずしも免疫によるものとは限りませんが、免疫が妊娠に影響することは確かです。



当院と一緒に、最適な解決方法を探しましょう!


 

*実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。