AMHの目安とは?卵子の在庫量を予測、「将来の家族計画」に備える重要な指標
私のAMH値はいくつですか?3つのステップで自分のAMH値を把握し、最適な卵子凍結や、将来に向けた家族計画のタイミングを早期に把握しましょう・
2026-01-29
AMHとは何ですか?なぜ妊娠準備や卵子凍結の重要な指標なのでしょうか?
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣内にある未成熟な小さな卵胞から分泌されるホルモンです。現在では、妊娠の可能性や卵巣機能の低下の程度を予測する重要な指標として広く用いられています。
簡単にまとめると:小さな卵胞の数が多いほど、AMHの値は高くなります。
従来から用いられてきた FSH(卵胞刺激ホルモン) と比べ、AMHには次のような特徴があります:
- 月経周期の影響を受けにくい:月経周期の特定の日を待つ必要がなく、いつでも血液検査実施が可能
- 数値が安定している:現在、卵巣の在庫量(卵巣に残っている卵子の数の目安)を評価するうえで、最も信頼性の高い指標とされる
- 治療への反応を予測できる:体外受精や卵子凍結の治療において、AMH値は排卵誘発に使用する薬剤量の判断や、採取できる卵子数の目安として役立つ
AMH数値の目安表:
| AMH値 (ng/ml) |
判断の目安 | コウノトリの専門的な見解 |
|---|---|---|
| AMH>3.0 | 卵子の在庫量は十分 | 妊娠に適した時期と考えられます。計画的に妊娠を目指すことが可能です。現時点で妊娠の予定がない場合は、卵子凍結も選択肢の一つです。 |
| 0.8<AMH<3.0 | 卵巣機能がやや低下 | 注意が必要なサインです!早めに将来の妊娠・出産計画についてご相談ください。 |
| AMH<0.8 | 卵巣機能が低下(DOR) | 妊娠に対する重要な警告サインです。早期に卵子凍結や体外受精治療をご検討ください。 |
| AMH>5.0 | 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性 | 卵胞数は多いものの、卵子の質にはばらつきがあります。過剰刺激を避けるため、慎重な薬剤調整が必要です。 |
コウノトリの考え方:AMHは「卵子の数」を示す指標であり、「質」を示すものではありません。卵子の質に最も大きく関係するのは年齢です。たとえAMHが低くても、質の良い卵子が1個でも採取できれば、妊娠の可能性は十分にあります。
AMHが低い場合はどうすればよいですか?改善は可能ですか?
これは診察室で最も多く寄せられる質問です。残念ながら、AMH値は一度低下すると元に戻すことはできません。
女性の卵子数は出生時にすでに決まっており、年齢とともに減少する一方です。しかし、AMHが低いと分かった場合でも、次のような選択肢があります。
- 早めの行動(Time is Money):妊娠はまだ..とお考えの場合は、卵子凍結によって現在の卵子の質を保存することをお勧めします。既にご結婚され、半年以上妊娠に至らない場合は、体外受精(IVF)治療を検討するとよいでしょう。
- 生活習慣の見直し:卵子の「数」は増やせませんが、「質」を高めることは可能です。禁煙、夜更かしを避けることや、適度な運動などを心がけましょう(DHEA、コエンザイムQ10、ビタミンD3などのサプリメントについては、医師にご相談ください)
- 個別化した医療を受ける:コウノトリでは、AMH値が低い方に対して低刺激法や自然周期法を用い、卵巣への負担を抑えながら「量より質」を重視した治療を行っています。
AMHに関するよくあるご質問(FAQ)
Q:AMHが低い場合、薬やサプリメントで数値を上げることはできますか?
- A:残念ながら、AMH値を薬で上昇させることはできません。AMHは卵巣内の「原始卵胞の量」を反映しており、先天的なもので年齢とともに自然に低下します。生活習慣の改善や栄養補助は卵子の質の向上に役立つ可能性はありますが、卵子数そのものを増やすことはできません。
Q:AMHが低くても妊娠の可能性はありますか?
- A:あります。AMHは「数」を示す指標であり、「質」は年齢が大きく関与します。ただし、AMH低値は重要なサインであり、早めの妊娠計画や生殖医療の検討が重要です。
Q:AMH検査は空腹や月経周期を避ける必要がありますか?
- A:空腹の必要はなく、月経周期に関係なく検査が可能です。AMHは周期変動が少なく、食事や避妊薬の影響もほとんど受けないため、現在、卵巣機能を評価するうえで最も簡便かつ信頼性の高い検査とされています。
こうのとりAMH検査の3ステップ
- 空腹の必要もなく、公式アプリまたはオンラインからいつでもご予約いただけます。月経周期に合わせる必要はなく、空腹で来院していただく必要もありません。診療時間内であれば、いつでも血液検査をお受けいただけます。
- 院内での採血検査により、結果は60分でご確認いただけます。結果を受け取りに再来院する必要はなく、「当日の受診・当日の結果確認」が可能なワンステップのサービスです。
- 医師がAMHの数値や一人一人の状況をもとに、専門的な分析を行います。自然妊娠を希望される場合も、将来に備えた卵子凍結、また個人に合わせた体外受精治療プランも、その場で計画しご案内いたします。

*実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。




