卵子提供への勇気 幸せのカギをこの手に

不妊治療を始めた時は、卵子提供という選択肢は私にはありませんでした。しかし、何度も採卵と移植を繰り返したものの妊娠には至らず、夫婦で話し合った結果、卵子提供を受けることにしました。

2019-02-15

卵子提供への勇気 幸せのカギをこの手に

不妊治療を始めた時は、卵子提供という選択肢は私にはありませんでした。しかし、何度も採卵と移植を繰り返したものの妊娠には至らず、夫婦で話し合った結果、卵子提供を受けることにしました。

治療を開始するにあたって、まず、アメリカのエージェントと台湾の病院の卵子提供説明会に参加しました。いろいろ検討しましたが、日本から近いというのと、台湾で卵子提供を受けるのは台湾政府の許可がいるので、その点でもきちんとしている印象があり、台湾で治療を受けることにしました。

こうのとり診療所との連絡は全てメールでしたが、担当のスタッフさんとは言葉の問題はありませんでした。何度も細かい質問をさせていただきましたが、その都度とても丁寧に返答していただきました。こんな質問したら失礼かな、しつこいって思われるかなって心配になりましたが、「大丈夫ですよ。気になることは何でも聞いてくださいね。」「リラックスしてくださいね。」と言っていただき、治療に対する不安は徐々に解消されていきました。治療内容はもちろんのこと、治療費用や、送金方法、病院近隣のホテル情報、空港から新竹までの行き方など、気になることは何でも教えていただきました。

一回目の治療は、夫婦二人で行きました。こうのとり診療所は清潔感があり、美術館のような建物でした。若いスタッフが多いように思いましたが、皆さんとてもきびきび働いていらっしゃいました。治療内容の説明を受けるため、院長先生と面談がありましたが、こちらが緊張してたのがわかったのか、院長先生は終始笑顔でお話ししてくださいました。

移植の時は一人で行きました。移植後は昼食を用意してくれましたし、ホテルに帰ってからもゆっくりできるようにと夕食のお弁当を持たせてくれました。一人で台湾に滞在し、移植後で不安だった私にとって、そんな心遣いはとても嬉しく思いました。

そして、一回目の移植で無事に妊娠することができました。担当のスタッフさんもとても喜んでくださいました。出産後も子供の様子など何かと気にかけていただきました。

こうのとり診療所が日本で卵子提供の説明会をした後に、卵子提供で出産された家族と子供を食事に招待していただき、子供達の誕生日会を開いてくださいました。その時お会いしたご家族は皆さんはとてもとても笑顔いっぱいで本当に幸せそうでした。私もその会に参加させていただいて、胸がいっぱいになりました。この日の事は一生忘れないと思います。子供を授かったことに心から感謝し、責任を持って大切に育てたいと思います。

最後になりましたが、いつも寄り添ってくださった担当のスタッフの方に心からお礼を言いたいです。ありがとうございました。

コメント

  1. 今の状況では、自己卵子での治療を続けても妊娠できないと仰っていたのを覚えています。日本の医師からはアメリカで卵子提供を勧められるも、時間と距離の関係でもう少し近い国での治療はできないかと尋ね、医師が当院を探しだしたところから私たちとの縁が生まれました。
     
  2. 日本での約18回にも及ぶ採卵、そして12回の移植はとても辛く大変な道だったと思います。ご夫妻がその大変さと挫折感を一番身に染みて感じたことでしょう。今までの治療をよく把握していた分、当院で治療を始める前に詳細な部分まで知っておきたいと感じていたのだと思います。問題がとても多いと感じたことはなかったので、こうして体験談をお寄せいただき、初めて当時のお気持ちを知ることができました。私にとって、患者さまの疑問や不安を解消し、より早く願いを叶えるお手伝いができること、それがこの仕事で一番好きな点です。
                               
  成熟卵子 正常受精 胚盤胞 移植 結果
個数 16 15 13 培養5日目:4AB 出産

*実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。