男の子または女の子の産み分けはできる？

噂に聞いたのですが、精子を遠心分離機にかけると女の子Xと男の子Yに分かれ、性別を選べるって、本当ですか？

性別を決める鍵は、ご主人がもつ23番目の染色体です

もしX染色体の精子が卵子と出会うと、受精卵の染色体はXXとなり、女の子になります。
もしY染色体の精子が卵子と出会うと、受精卵はXYとなり、胎児は男の子になります。

では、特定の染色体の精子を選ぶことはできるのでしょうか？

ちまたで噂されている精子を選ぶ方法には以下の２種類があります

１．密度勾配遠心法：
体の短いY染色体を、物理的にX染色体と差別化し選ぶ方法

２．Swim up(スイムアップ)法：
Y染色体の精子が持つ、Xよりも運動率が良い特性を利用し、選ぶ方法

密度勾配遠心法の実情：
密度によってXとYは完全に分離することはありません！

Swim up(スイムアップ)法の実情：
性染色体が異なる精子を区別することはできません



ある方からの質問：

IVF3.0+に含まれる検査(PGS/PGT-A)は染色体の異常・正常をふるい分ける検査なので、もしこの治療を受ければ性別を知ることができるのでは？

PGS検査は染色体の数や異常による疾病、流産率の低下を避けるために発展した技術です。
台湾の人工生殖法第16条に、「健康以外の理由を目的に性別を選んではならない」と明記されています。


 

男の子でも女の子でも健やかに成長してくれることが一番大事ですよね！

＊実際の治療は医師の診断のもと行っていきます。
本文は編集当時の治療状況、及びご提案です。