2016-02-01

病院にアートギャラリーを設置 送子鳥が美を提供

聯合ニュース 記者李青霖/新竹報道

新竹市の送子鳥生殖医療センターは新しく「生命の樹」ビルを建設しました。
このビルは美術館の概念によりデザインされ、1階には「愛のアートギャラリー」という計画のもとで、芸術家の作品を展示しています。
送子鳥のアートディレクターの莊淑容さんは、「芸術の美しさを皆さんに分け与えたい」と話しています。

送子鳥生殖医療センターの賴興華院長と荘淑容夫人は芸術をこよなく愛しており、コレクターでもあります。
そのため、フィリピンのベテラン建築家のFrancis Yehによりデザインを企画し、6階建てのうち、各階全てのコーナーで芸術作品を見ることができます。


送子鳥生殖センターが美術館のような美しいアート空間を設置 記者李青霖/撮影

荘淑容夫人は「生命の樹」ビルについて、オーストリアの象徴主義の画家クリムトの「tree of life」からインスピレーションを受け、開放的、自然を強調し、光と影が自由に揺らめいて、どんな人もそこにいれば、やわらかいリズムを感じることができるはずだと言います。
彼女は、「絵が縁を結んだ夫の医者仲間と画廊を回り、アートコレクションの世界に足を踏み入れてからは、環境における美の重要さを深く感じています。
1階にある「愛しのアートギャラリー」スペースのデザインは、天井が高くて圧迫感がなく、打放しコンクリートのシンプルな空間は、全ての作品が十分に表現されたスペースになっています」と話してくれました。

ギャラリーには、イタリアの現代芸術家のサビーナ・フェローチの紙塑作品「未知の国」が展示されています。フェローチはイタリア、アイルランドでイラストレーションデザインを学び、劇場の美術道具デザインを経て、現在は紙塑創作に打ち込んでいます。彼女は各種の紙材を使って手の中で形をつくり、女性、子供、男性又は泳ぐ人など、表情が豊かで多様なポーズのものがあり、とてもユニークです。


送子鳥生殖医療センターがイタリアの現代芸術家のサビーナ・フェローチの紙塑作品を展示。記者李青霖/撮影

キュレーターの蕭佳佳さんは、フェローチの作品を見るといつも直観的な感動があり、普段隠している天真爛漫な気持ちが、街角で偶然会った時に自然に流れ出すと話してくれました。