不妊治療コラム
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04 / 08 / 2021
着床するのに良い時期はどうやって探すか?子宮内膜受容期の長さが教えてくれること。

胚盤胞を移植する時間に制限がありますか?
昔から子宮内膜には胚盤胞を受け入れるのに適した着床の時間が決まっていると考えられてきました。
一般的に自然周期(Natural cycle)内で起こるLHサージ後の六日目(LH+6)から続けて九日目(LH+9)の間、
またはホルモン補充療法周期(Hormone replacement therapy)内の黄体ホルモン浸透後、四日目(P+4)から七日目(P+7)の間です。
今日では、分子技術の貢献に依存しており、昔ながらの方法では組織切片または超音波により内膜の状態を推測していましたが、
現在は遺伝子の発現プロファイルから、子宮内膜が受容期(Endometrial receptivity)にあるかどうかを判断できるようになりました。
この技術は
子宮内膜着床能検査(Endometrial receptivity assay)ERA検査と言います。
その結果、胚盤胞の着床を受け入れる
着床の窓(Window of implantation)が開いている時間はどのくらいか
スペインのアイジェノミクスグループは遺伝子発現を継続的に観察する実験を利用して、着床の窓の長さの統計を取りました。

 

 

2018年のヨーロッパ生殖医学会中、アイジェノミクスグループは3,616個の内膜検体切片を集め、二組に分けて実験をしました。

  1. 同周期グループ (n=1,254):同一患者、同一ERAサイクル内に黄体ホルモン浸透後五日目(P+5)、七日目(P+7)の連続切片。

  2. 異なる周期グループ (n=1,620):同一患者、連続して二個のERAサイクル内に黄体ホルモン浸透後五日目(P+5,第一周期)、六日目又は七日目(P+6-7,第二周期)の切片。

 

 

ご参照いただく遺伝子発現グラフは12時間が一つの単位です。Pre-receptive(着床の窓の中点よりも24時間前) Early-receptive(着床の窓の中点よりも12時間前) Receptive(着床の窓の中点内) Late-receptive(着床の窓の中点よりも12時間後) Post-receptive(着床の窓の24時間後)

 

 

統計ではEarly-receptiveからLate-receptiveまでの二点間の平均時間は32.8時間(95% IC, [29.2, 36.3] (n=47 patients)を示し、
そしてEarly-receptiveからPost-receptiveまでの二点間の平均時間は48.2時間(95% IC, [45, 51.4] (n=94 patients)を示しました。
このことから多くの人は着床の窓が開いて閉まるまでの時間が2日以内だということを表しています。

4人の患者様は24時間以内にEarly-receptiveからPost-receptiveまで到達しました。約一日の中に極端に短い着床の窓の期間を示しました。

 

 

 

 

 

逆にPre-receptiveからlate-receptiveの状態で取ると、201人の患者様の平均は41.7時間で、着床の窓が開く24時間前から、ほぼ閉まるまでにかかった時間を示しています。同様に極少数の人(n=46)が30時間以内にPre-receptiveからLate-receptiveの状態になりました。その中でも13人の患者様が40時間でPre-receptiveからLate-receptiveの状態になりました。また、ここから極短い着床の窓の期間を持っている方も確認されました。

 

 

双方を包括的に分析すると、Early-receptiveからPost-receptiveまで、またPre-receptiveからLate-receptiveまでの時間から、Early-receptiveからLate-receptiveまでの重複するところが推測されます。
大多数の方が29-36時間内にいて、そして、一部の方はこの期間よりも短い特定の着床の窓の期間を持っているのです。

 

 

参考資料:What is the real length of the window of implantation (WOI) in humans? A. Rincon et al. 2018 ESHRE Annual Meeting, Poster presentation (P-477).
 

 

コメント

Ian

Ian
  1. 分子ツールを使って子宮内膜受容度の検査をしたあとで、約30%の女性はその着床時間が大多数の人の時間内にいないことが分かります。これらの方は染色体が正常な胚盤胞を移植したとしても、着床できる時間がずれている可能性があります。そして何度も着床に失敗した経験があるのです。このとき、最もよい方法は先に検査をして原因を探し出すことです。

  2. しかし、着床の窓の期間が見つかったとしても、一体その時間はどのくらい続くのでしょうか。本編に示したとおり、平均的な着床の窓の期間は約32.8時間続きます。その中の少数は24時間以内に着床の窓が開いて閉じます。さらに進んだ研究の中で極少数の方が最も短い、半日(12時間)にも満たない着床の窓の期間を示しました。

  3. 臨床上採取した切片はただ一回の時間を示します。ですから、そのときの切片からは着床時間しか知ることができないのです。その時間がどのくらい続くかということは分かりません。但し、検査結果報告書の推奨時間に従って±3時間以内に移植をする限り、着床の窓が最も短いグループであっても、適切なタイミングで移植ができるのです。

  4. しかし、時には妊娠までのでこぼこ道を行かなければならないとき、正しいタイミングの胚盤胞(PGS,or PGT-A)、正確な胚盤胞移植 (ERA)を全て試し終わっても、
    まだ願いが叶わないのなら、
    その他の原因があるに違いありません。ご遠慮なく主治医とご相談ください。


    <関連文章>
    ・会いたい!RIF(反復着床不全)のあとに(1)-前編
    ・会いたい!RIF(反復着床不全)のあとに(1)-後編
     

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